発信者情報開示

発信者情報開示請求とは|費用・流れ・特定までの期間をわかりやすく解説

監修:松本理平弁護士

最終更新日: 2026-10-23

この記事の結論

  • 匿名投稿者を特定する発信者情報開示請求の流れ・費用の考え方・かかる期間を解説。
  • ログ保存期間は3〜6ヶ月のため早めの着手が重要です。
  • 本記事では、発信者情報開示請求とは/手続きのおおまかな流れ/時間の制約に注意 を扱っています。
本記事は一般的な情報提供を目的としています。削除の可否、発信者情報開示の見通し、慰謝料・損害賠償の可能性は、投稿内容・媒体・証拠・期限・権利侵害の内容などにより異なります。個別の見通しは弁護士にご相談ください。

匿名の投稿について「誰が書いたのか特定したい」という場合に検討されるのが、発信者情報開示請求です。本記事では、その概要と注意点を整理します。

発信者情報開示請求とは

インターネット上の投稿により権利が侵害された場合に、投稿者(発信者)の情報の開示を、サイト運営者や通信事業者に求める手続きです。開示の可否は、権利侵害の明白性などの要件をもとに判断されます。

手続きのおおまかな流れ

  1. 投稿の証拠を保存する(URL・日時・スクリーンショット)
  2. サイト運営者へIPアドレス等の開示を求める
  3. 判明したアクセスプロバイダへ、契約者情報の開示を求める

時間の制約に注意

通信記録(アクセスログ)には保存期間に限りがあります。期間を過ぎると特定が難しくなる場合があるため、検討する場合は早めに弁護士へ相談することが大切です。

特定後の選択肢

投稿者が特定できた場合、損害賠償請求や刑事手続きを検討できることがあります。いずれも投稿内容・証拠の状況により見通しは異なります。

投稿情報の整理は 投稿URL・証拠整理ツール が便利です。検討にあたっては 相談予約フォーム からご相談ください。

よくある質問

必ず投稿者を特定できますか?
特定できるかは、媒体・通信記録の保存状況・権利侵害の内容などにより異なります。確実な結果を保証するものではありません。
費用はどのくらいかかりますか?
手続きの種類や事案により異なります。詳しくは 費用について をご確認のうえ、相談時にお見積もりをご確認ください。

2022年の法改正:発信者情報開示命令という新しい手続き

2022年10月の改正プロバイダ責任制限法により、従来は別々だった2段階の手続きを一つの裁判手続きのなかでまとめて進められる「発信者情報開示命令」が新設されました。仕組みは発信者情報開示命令とはで詳しく解説しています。

開示請求にかかる期間を縮める3つの命令

この節は2026年10月23日に一次資料を基に追加した一般情報です。ページ上部の監修表示は、この節の専門家による確認を示すものではありません。

「開示請求の期間がどのくらいかかるか」は、ログが消える前に手続きを進められるかで変わります。現在の法律(特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律)には、そのための命令が3つ用意されています。

命令条文何ができるか
発信者情報開示命令8条裁判所が、サイト運営者やプロバイダに発信者情報の開示を決定で命じる。従来の訴訟より簡易な非訟手続き
提供命令15条開示命令の申立てと同じ手続きの中で、サイト運営者が持つ情報からアクセスプロバイダの名称などを申立人に提供させ、次の相手方を早く特定できる
消去禁止命令16条開示命令の事件が続いている間、プロバイダに発信者情報(ログ)を消去しないよう命じる

どれも開示命令の申立てを前提にした手続きで、使えるかどうかや期間の見通しは事案ごとに違います。条文はe-Gov法令検索で確認できます(2026年10月23日確認)。期限の考え方は名誉毀損の時効と告訴の期限も参考にしてください。

投稿者を特定できたあとの流れ

特定はゴールではなく出発点です。その後は示談・損害賠償・刑事手続などの選択肢があります。投稿者を特定した後の流れもあわせてご覧ください。

一人で抱えず、まず状況を整理しましょう

削除・投稿者の特定・損害賠償のどれが向くかは、媒体・証拠・期限で変わります。下の3ステップで整理できます。

① 被害タイプ診断→② 証拠を整理→③ 弁護士に相談

※ 削除・発信者情報開示・慰謝料・損害賠償・解決を保証するものではありません。秘密厳守で対応します。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。削除の可否、発信者情報開示の見通し、慰謝料・損害賠償の可能性は、投稿内容・媒体・証拠・期限・権利侵害の内容などにより異なります。個別の見通しは弁護士にご相談ください。

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ネット誹謗中傷相談ナビの相談前整理事例

サイト名、サービス名、担当者名、LINE名、決済名などで確認している方は、事例パターンと証拠の残し方を分けて確認してください。個別の違法性、返金可否、削除可否、解決を断定するものではありません。

相談前に、投稿情報を整理しませんか?

LINEでは、証拠保存チェックリストや投稿URL・投稿日時の整理案内を受け取れます。

※ 削除、発信者情報開示、慰謝料・損害賠償の結果を保証するものではありません。個別の見通しは弁護士にご相談ください。

この追加節は一次資料を基に整理した一般情報です。既存記事の監修表示は、この追加節の専門家による確認を示すものではありません。個別事情への適用は専門家へ確認してください。

VTuberへの攻撃を相談するとき:キャラクター名と被害者の対応を整理する

キャラクター名への投稿について、誰のどの権利が問題になるかは、活動の実態と投稿の文脈を確認する必要があります。名前が仮名だから開示できない、VTuberなら必ず開示できるという説明はしません。

確認資料の例
対象の活動配信・投稿・出演の記録と活動名
対象者との対応運営と本人の役割、相談者の立場
問題の投稿URL、日時、全文、前後の文脈
被害の種類人格への攻撃、営業、著作物等を分ける

仮に「演者」と「運営会社」の両方を攻撃する投稿がある場合、どの文言が誰を対象にしているかを別の欄にします。キャラクターの著作権を持つ人と、人格上の被害を訴える人が同じとは限りません。

対応関係を立証するために、個人情報や非公開の演者情報をSNSへ公開する必要はありません。専門家へ必要な範囲で示す資料として整理します。本稿は相談資料の整理までです。判例の判断枠組みや具体的な開示要件を説明する内容へ拡張する場合は、判決原文と現行法を追加確認し、弁護士の原稿確認を受けます。

出典と確認範囲

個別適用や説明の拡張時に確認する事項:VTuber事案の判例一次資料・被害者との同定・名誉や業務等の権利、申立主体を追加確認。原稿は相談準備の差分まで。

この追加節は一次資料を基に整理した一般情報です。既存記事の監修表示は、この追加節の専門家による確認を示すものではありません。個別事情への適用は専門家へ確認してください。

リポストによる拡散を相談するとき:元投稿と拡散を分けて保存する

リポストは元の投稿と同じURL・同じ投稿者とは限りません。元投稿が消えたり引用文が変わったりすることもあるため、元投稿と拡散側の記録を別に残してください。

資料記録すること
元投稿URL、内容、日時、対象者、前後の文脈
リポストアカウント、日時、記録できる識別情報
引用のある投稿追加の文言と元投稿への参照を分ける
相談事項削除、投稿者特定、損害等の目的

仮に元投稿に対して「本当だと思う」と文言を加えた引用と、単純な再投稿があるなら、両方を一つの「拡散」とだけ書かず、操作・文言・日時を分けます。画面上の拡散数だけで誰に損害賠償を請求できるかを決めることはできません。

リポストの法的評価は具体的文脈と現行法・裁判例による確認が必要です。元投稿者と拡散者をまとめて全員が同じ責任を負う、引用なら免責される、といった結論はこの記事では出しません。相談資料の保存と手続きの要否を弁護士へ確認してください。

出典と確認範囲

個別適用や説明の拡張時に確認する事項:リポスト・引用に関する判例一次資料と開示要件、責任、対象者、記録方法を追加確認。

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